雲仙天草国立公園とは

「雲仙天草国立公園」は、長崎県・熊本県・鹿児島県にまたがり、28.279haの広さを有する国立公園です。

日本にある国立公園の中でもその成り立ちは古く、
雲仙岳を有する島原半島や幾つもの島からなる天草地域など、
さまざまな表情を見せる魅力にあふれた国立公園として知られています。

ここでは、雲仙天草国立公園の特徴やアクセスの仕方、おすすめの観光名所、
人気のアクティビティなどのお役立ち情報を紹介していきます。

ぜひ、お出かけの際にはこの記事を参考にしていただき、
雲仙天草国立公園の魅力を存分に満喫していただけたら幸いです。

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雲仙天草国立公園とは

「雲仙天草国立公園」は、瀬戸内海国立公園、霧島国立公園(現在の霧島錦江湾国立公園)とともに、
1934年に雲仙国立公園として日本で最初に国立公園に指定されています。

さらに、1956年に天草地区が追加され、雲仙天草国立公園と名前が変更されました。

雲仙天草国立公園の範囲・広さは?

雲仙天草国立公園は、長崎県島原半島と、熊本県および鹿児島県の天草諸島を範囲とし、
大きく雲仙地域と天草地域の2つの地域に分けることができます。
陸域の面積は、28,279haとなっています。

なお、関係市町村は長崎県島原市、雲仙市、南島原市、熊本県天草市、
上天草市、天草郡苓北町、鹿児島県出水郡長島町の5市2町0村です。

雲仙天草国立公園の特徴は?

雲仙地域は、島原半島の中央部にそびえる雲仙岳を中心とした山岳地域を指します。

ちなみに、雲仙岳は最高峰(標高1,483m)の平成新山や、
標高1,359mの普賢岳をはじめとする20を超える山々からなる複合活火山です。

かつて島原半島は九州本土とは離れていましたが、
約50年前に形成された雲仙岳の噴火活動により噴出物が流れ下り、
約40年前に九州本土と繋がり陸続きとなって島原半島が形成されました。

地獄温泉で知られる雲仙温泉や島原半島西側に位置する小浜温泉、
島原半島東側にある島原温泉は、その後の噴火活動の一環で誕生したと言われています。

三方を海に囲まれた雲仙岳の登山道や車道からは、
息を呑むほど美しいパノラマが眼下に広がります。

また、海上からは優美な稜線をした雲仙岳の姿が見られます。

一方、天草地域は大小120の島々を含む多島海で、八代海とそこに浮かぶ天草上島や
天草下島、鹿児島県の長島町などの範囲を含みます。

約1億年〜4,700万年前に堆積した地層が海底から隆起して形作られたと考えられ、
沈降海岸特有の湾入、陸繋島や海蝕崖など変化に富んだ海岸線や入江が特徴です。

雲仙天草国立公園に生息する植物は?

雲仙地域は、標高950m以上の落葉広葉樹林帯、600〜950mの混交林帯、
600m以下の照葉樹林帯の3つ植生帯からなります。

中でも、1,000m級の普賢岳一体は国の天然記念物「普賢岳広葉樹林帯」に指定され、
秋にはあたり一面を美しく彩る紅葉が見られます。

植生はまばらではありますが、
平成の噴火で誕生した平成新山も国指定の天然記念物となっています。

雲仙地域は、活発な火山活動によりツクシテンツキ、ススキ、シロドウダン、アカマツなその植生が観察できます。
また、雲仙岳と言えばミヤマキリシマやヤマボウシが有名で、5月には仁田峠や田代原の草原をピンク色に染めるミヤマキリシマが見ごろになります。

雲仙天草国立公園に生息する動物は?

夏になると、野鳥の豊富な地域ではオオルリ・ホトトギス・キビタキなどのさえずりを聞くことができます。
また、冬には雲仙市の諏訪池などにカモたちがやってきて、生息する野鳥の観察会も実施されています。

天草地域は熊本県の希少野生生物のアオウミガメの産卵地として知られ、
5〜6月の産卵期には、須口白浜から茂串白浜にかけての自然海岸にアオウミガメが産卵のため上陸。

また、対馬暖流の影響により、海中には色とりどりの亜熱帯性魚類が泳ぎ回ったり、色鮮やかなサンゴ類の様子が見られます。

雲仙天草国立公園の文化は?

雲仙天草と言うとキリスト教を連想しますが、701年に行基により開山された満明寺は、
比叡山・高野山と並び「天下の三山」と称されました。

1571年の白雀の乱や1637年の島原の乱などにより幾度も消失を繰り返しましたが、
困難に負けることなくいまだに雲仙温泉街を見守り続けています。

中世になると、ヨーロッパからイエスズ会の宣教師フランシスコ・ザビエルの鹿児島到着を機にキリスト教が伝わり、
スペイン人・ポルトガル人との間では南蛮貿易がおこなわれました。

その後、キリスト教弾圧により島原の乱が勃発。
それによりポルトガル船の来航が禁じられ、やがて南蛮貿易は終わりを告げることとなります。

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雲仙天草国立公園までのアクセスは?

東京から新幹線を使ったアクセス

「JR東京駅」新幹線のぞみ(約4時間55分)→「JR博多駅」新幹線さくら(約5時間)→
→「JR熊本駅」バス(約1時間20分)→「二号橋入口(天草ビジターセンター最寄り駅)」

東京から飛行機を使ったアクセス

「羽田空港」飛行機(約1時間45分)→「福岡空港」飛行機(約25分)→「天草空港」シャトルバス(約15分)→
→「本渡バスセンター」バス(約55分)→「二号橋入口(天草ビジターセンター最寄り駅)」

東京から車を使ったアクセス

「東京IC」東名・新名神・名神自動車道(約5時間40分)→「神戸JCT」山陽・中国・九州自動車道(約7時間40分)→
→「松橋IC」(約1時間)→「天草ビジターセンター」

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雲仙天草国立公園の観光名所は?

雲仙地獄

「雲仙地獄」は雲仙温泉を代表する観光名所です。
辺りには硫黄の独特な匂いが立ち込め、地の底から噴き出す蒸気と熱気が覆い尽くす光景はまさに地獄そのもの。
地獄内には遊歩道が整備され、足蒸し・温泉たまご・雲仙地獄見台などを巡りながら五感で地獄が体感できます。

また、この場所はキリシタン殉教の地としても知られ、雲仙地獄で殉教した33名を称える記念碑が建てられています。

雲仙温泉

「雲仙温泉」は、雲仙岳をはじめとする1,000m級の山々に囲まれた、標高700mの地に湧く歴史ある温泉地です。
温泉神社を中心に情緒ある宿や共同浴場があり、雲仙天草国立公園を訪れる多くの観光客が旅の疲れを癒しています。

お湯は乳白色の強い酸性泉で、体に良いさまざまな効能が期待できます。
湯上がりには、温泉たまごや郷土料理に具雑煮などで旅気分を存分に満喫してください。
気軽に立ち寄れる日帰り温泉施設も充実しています。

高舞登山

「高舞登山」は、上天草市の松島にある標高117mもこぢんまりとした山で、
千巌山(せんがんざん)と並んで国指定の名勝地となっています。

頂上からは松島の島々をはじめ雲仙までを一望。
はるか遠くには阿蘇の山を眺めることができます。

また、ここからの夕日は絶景で、日本の夕陽百選に認定されています。

妙見浦

「妙見浦」は、天草西海岸の約4kmにわたって100mほどの断崖が連なる天草の絶景地です。
妙見崎には小舟が通れるほどの大きさをした妙見洞門があり、十三仏公園展望台から見ると象の形に見えることから「象岩」とも呼ばれています。

妙見浦は国の名勝天然記念物に指定され、透明度抜群で色鮮やかな熱帯魚が見られることからスキューバダイビングのスポットとしても人気があります。

天草松島

「天草松島」は、熊本県の上島と大矢野島との間にある大小20余の島々の総称で、日本の白砂青松100選に選ばれています。
また、宮城県陸奥の松島・長崎県九十九島とともに日本三大松島の一つに数えられ、青く澄んだ海に浮かぶ島々が一望できます。

白雲の池

「白雲の池」は、雲仙温泉街から徒歩約20分のところにある広さ1haほどの人工湖です。
池周辺は豊かな自然に恵まれ、野鳥の声や木立のざわめく音が疲れた心身を癒してくれます。

また、夏はキャンプやボート遊び、秋は美しい紅葉が楽しめるスポットとしても知られ、
雲仙のサンセットヒルと呼ばれる絹笠山への登山道も整備されています。

崎津教会

「崎津教会」は、1888年に熊本県天草市に建造されたカトリック教会で、
現在の建物は1934年にフランス人宣教師のハルブ神父の時代に建てられました。

重厚なゴシック様式の尖塔の上には教会を象徴する十字架が掲げられていますが、
堂内は教会としては珍しい畳敷きとなっているのが特徴です。

また、正面の祭壇がある場所は、かつての禁教時代に踏み絵がおこなわれたところでもあります。

雲仙ビードロ美術館

「雲仙ビードロ美術館」は、江戸時代に長崎に伝えられたビードロを中心に、
18〜19世紀のアンティークガラスや柿右衛門の陶磁器などが展示されている美術館です。

また、ガラス工作体験ができる工房や、お土産に最適な美しいガラス商品を取り扱うショップなどが併設されています。
観光の記念にぜひお立ち寄りください。

雲仙おもちゃ博物館

「雲仙おもちゃ博物館」は、雲仙温泉の中心部に位置するレトロ感たっぷりな博物館です。
館内の1Fには、くじ引きの駄菓子やブリキのおもちゃなど懐かしい商品約2,000種類を用意。

また、2Fの有料で観られるおもちゃ博物館には、今では手に入りにくい貴重なおもちゃが展示されています。
温泉を楽しむ合間にお子様などと一緒に足を運んでみてはいかがですか。

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雲仙天草国立公園のフェリーとは?

雲仙天草国立公園内の天草地域は大小120もの島々が点在する多島海のため、
島々を行き来できる幾つものフェリー便が運航されています。

それらのフェリーを利用すれば、旅気分に浸りながら効率良く観光スポットが巡れて便利です。

島鉄フェリー

「島鉄フェリー」は、島原半島南端の口之津港と熊本県の天草鬼池港を30分で結び、
「フェリーくちのつ」「フェリーあまくさ」の2隻がそれぞれの港を同時に出航します。

航路上のあらゆる区間から雲仙岳が一望でき、
フェリー最上部の展望スペースに足を運ぶと有明海の大パノラマが360度に渡って広がっています。

三和フェリー

「三和フェリー」は、熊本県天草市牛深と鹿児島県長島町蔵ノ元を30分で結ぶフェリーです。
熊本天草の中でも最南端を航行し、500tクラスのフェリー1隻が毎日9往復ほど運航されています。
船内にはゆったりくつろげる客室やドリンクなどの自販機、開放感抜群なデッキなどが完備され快適な船旅ができます。

天長フェリー

「天長フェリー」は、熊本県天草市の中田港と、鹿児島県長島町の片側港を経由し諸浦港を結ぶフェリーです。
これまで26年間活躍してきた「ロザリオ」に代わり、新造船「ロザリオ・カーム」が就航。

車両甲板にはバリアフリーの客室が設けられ、車椅子の方でも便利で利用しやくなりました。
雲仙天草国立公園の離島巡りの際にぜひご利用ください。

有明フェリー

「有明フェリー」は、雲仙市国見町の多比良港と熊本県玉名郡長州町の長洲港を約45分で結んでいます。
多比良港から島原市内へは車で約20分、長州港から熊本中心部まで約60分で移動が可能。

1日16往復以上と便数が多く、地元の方の足として大いに活躍。雲仙天草国立公園観光の際にも便利にご利用ください。

熊本フェリー

「熊本フェリー」は、島原港と熊本港を約60分で結んでいましたが、
超高速フェリー・オーシャンアローの就航により約30分と短時間で移動できるようになりました。

広々とした船内の1Fには、ソファ席・テーブル席があるカフェスペースを完備し、
2Fのラウンジではリゾートホテルにいるかのようなくつろいだ雰囲気で船旅が満喫できます。

九商フェリー

「九商フェリー」は、熊本フェリーと同じく島原港と熊本港を行き来するフェリーです。
所要時間は60分と熊本フェリーの倍の時間を要しますが、熊本フェリーと比較して料金の安さが魅力です。

10〜4月にかけては船上でカモメの餌付けができ、心ゆくまで旅気分が満喫できます。
時間にゆとりがある方はぜひご利用ください。

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雲仙天草国立公園で体験できるアクティビティは?

天草イルカウォッチング

「天草イルカウォッチング」は、島原半島の南端に位置する早崎海峡に定住するイルカに会いに出かけるツアーです。
早崎海域には約200頭のイルカが生息すると言われ、遭遇率は99%と高確率を誇ります。

キラキラと光る海面を泳ぎ回ったりジャンプしたりするイルカの姿は、
まるでイルカの楽園に迷い込んでしまったかのようです。

ワクワク、ドキドキが止まらない特別な時間をお過ごしください。
使用される船には全船トイレが完備されているので、女性の方やお子様も安心してご参加ください。

雲仙焼陶芸体験

雲仙焼きは、火山灰100%の油滴天目(器の表面に油が飛び散ったような模様)が特徴の焼き物です。
「雲仙焼陶芸体験」では、本格的な電動ロクロを使ってコーヒーカップ・お茶碗・小鉢などを作ります。

雲仙焼きと言えば、素朴な風合いと温もりが感じられる質感、油滴天目と呼ばれる模様が魅力です。
熟練の陶工が丁寧にサポートしてくれるので、初めての方はもちろん、カップル・家族連れ・女性同士などあらゆる方におすすめです。

湯せんぺい体験

湯せんぺいとは、小麦・卵・砂糖・重曹に普賢岳の温泉水を練り込み仕上げるお菓子です。
明治24年、湯治で訪れた旧島原藩主松平公に献上するため製造が始まり、
ほんのり香る甘さとウエハースのような優しい歯応えが魅力です。

「湯せんぺい体験」では、金型を用いた昔ながらの製法で湯せんぺいを手焼きします。
所要時間は20分ほどなので、雲仙天草国立公園の観光の合間に気軽に体験できるのが嬉しいポイント。
体験終了後には、美味しい湯せんぺいをお土産にお買い求めください。

雲仙ロープウェイ

「雲仙ロープウェイ」は、標高約1,100mの仁田峠にある駐車場と、標高1,333mの妙見岳ステーションを約3分で結びます。
海抜1,300mの上空からは、春のツツジ、夏のヤマボウシ、秋の紅葉、
冬の霧氷と言った四季の移り変わりが手に取るように楽しめます。

さらに、山頂展望からは島原半島を一望。さらに海を挟んだ向こう側には、天草諸島や九州山地まで望むことができます。
使われるゴンドラは窓が広く、足元近くまでよく見られるように作られているので臨場感たっぷりです。

天草シーカヤックツアー

「天草シーカヤックツアー」で熊本・天草の海を存分に満喫しませんか。
夏は涼しく冬は暖かい天草の海をシーカヤックで漕ぎ進めば、日頃のストレスなどすぐに発散できること間違いなしです。

まずは、陸上でシーカヤックの漕ぎ方などをレクチャー。ブリーフィングが終われば颯爽と海へ漕ぎ出しましょう。
無人島に到着したら、泳いだり浜辺で遊んだり思い思いにお過ごしください。

ツアーで訪れる海域は、風光明媚な島々が点在するエリア。
とても静かで美しい海なので、初心者の方にも優しいのがおすすめのポイントです。
SUPツアーも実施されているので、お好みのツアーをお選びください。

和ろうそく作り・絵付け体験

「和ろうそく作り・絵付け体験」では、ハゼのみからロウを作る昔ながらの製法で、
オリジナルの和ろうそく作り体験にチャレンジします。

体験する場所は、今では全国にわずかしか残っていない木蝋工場。島原藩で生産されていた木蝋の歴史も学べます。
和ろうそくが固まる間には、他のろうそくに絵付け体験が可能。
アクリス絵の具を使用して好きな文字や絵を描きましょう。
仕上げた和ろうそくはお土産としてお持ち帰りください。

ライタープロフィール

ウィークル編集部
ウィークル編集部
「非日常」をコンセプトにした「体験」を予約できるポータルサイト
ウィークルを運営中。

「ウィークルマガジン」では日本全国の体験スポットの情報を発信しています。